実はMBTIではない、16personalities性格診断テストの楽しみ方について

30代半ばに体験したちょっぴり不思議な出来事をきっかけに自分を見つめ直した、内向的な主婦の「にわとり印のごきげんブログ」。作成者のNikoと申します。

私は学生時代、福祉関係の研究室に入っていたのですが、当時教授の指示のもとで行ったのが、MBTIという性格検査でした。

かなり昔のことなのでうろ覚えではありますが(;^ω^)

私含め研究室に所属しているメンバーが、結構長い時間をかけて教授の質問に答えて、教授が回答を専門機関に送り、戻ってきた結果報告書をもとに教授からまたレクチャーしてもらったという記憶があります。

そんな私にとって懐かしい思い出の「MBTI」ですが、今「MBTI」と検索してみると、一番上位に「16personalities性格診断テスト」というものが出てきます

この「16personalities」を実際に行ってみました。

質問に答えることも楽しく、本当に10分程度で無料で自分の傾向について詳しい結果が出てくるので、とても楽しめる魅力的なコンテンツでした。

2022年に韓国でブームとなったそうで、その後日本でも関連する沢山の情報が出ています。

はたしてこの「16personalities」は、MBTI性格検査と同じものなのでしょうか?

「16personalities」は、「MBTI」ではない

日本MBTI協会が注意喚起している

結論から言うと、「16personalities」は、MBTIとは全く別のものでした。

日本MBTI協会のホームページに、「緊急情報」として”16Personalities性格診断テストを「MBTI®」だと思って受けられた方へ”という注意書きがあります。

まずはMBTIそのものに興味を持ってくださりありがとうございます。しかし皆さんが回答された無料の16Personalities性格診断テストは、MBTIとは全く別のもので、質問も結果の出し方も、正式なMBTIとは全く異なります。しかし、ISTJやENFPなど、アルファベットをつかってタイプを表しているのは、MBTIをまねたもののため、皆さんが勘違いしてしまうのも無理はありません。

日本MBTI協会のホームページ 「16Personalities性格診断テストを「MBTI®」だと思って受けられた方へ」より引用

全くの別物だったー!

MBTIは有料であり、対象年齢があること(MBTIは日本の場合、18歳以上で有効とされている)、専門家の指示のもとで最低でも4時間かけて行う必要があることなど、

無料で手軽にできる「16personalities」とは大きな違いがあるようです。

そして日本MBTI協会は、簡易的な性格診断の結果が、行った人の心理的な成長の妨げになることを危惧しています。

だれもが、「自分でも知らない自分が存在する自分」がいます。そして誰もが深くて複雑な心理を持っています。そのために、自分や他者の性格を知るための心理検査は、自分だけでやると、本来深くて豊かな自分の心を、今現在自分がわかっている範囲で決めつけてしまい、そうすることで自分の成長を妨げてしまう危険もあります。また他人に対して「あの人は、○○○〇タイプだから、そういうことするんだ」というようなとらえ方をすると、知らず知らずに、分断しようとする心理が働いたり、それが極端になると、いじめのような行為に出てしまうことさえあります。

日本MBTI協会のホームページ 「16Personalities性格診断テストを「MBTI®」だと思って受けられた方へ」より引用

誰もが気軽にできる性格診断が流行したことで、人間関係に「決めつけ」が起こることを危惧されているんですね。

「16personalities」の楽しみ方

MBTIとは似て非なるものであるとわかった「16personalities」それでは、どのように利用すれば良いのでしょうか?考えみました。

全体を見て「色々な見方、考え方などがある」ことを実感する

私がMBTIを行った当時に驚いたことは、「自分の心の向き方におおまかな癖がある」ということです。

興味関心の方向【外向→E、内向→I】

ものの見方【感覚→S、直観→N】

判断の仕方【思考→T、感情→F】

外界への接し方【判断的態度→J、知覚的態度→P】

↑(当時の私のメモより)

このような見方が存在することがまず新鮮でした

そして何より私が当時、結果報告書を見て驚いたことは、「仲間の結果こんなにもバラバラだった!」ということ。

当時の研究室のメンバーは仲が良く、なんとなく似たもの同士のタイプであると予想していたにも関わらず、結果がさまざまに散らばっていたことに衝撃を受けたのです。

当時の私は「普通」を目指して生きていて、お恥ずかしいことに自分が感じることはだいたいみんなが同じように感じるもの(べき)だと思っていました

なので、こんなにも様々な結果が出たということに本当に驚いたし、その気づきが自分の成長にもつながったと思っています。

「16personalities」でも、同じような気づきを得ることは出来るのではないでしょうか?

「16personalities」は質問後の結果について、「性格タイプ」として管理者、擁護者、提唱者など職業?の名前を使って16のタイプに分類しています。

ここでわかるのは、「10分程度の同じ質問を受けても、16通りもの色々なタイプに分けることができる」ということ。

つまり「今の自分の生き方や考え方や感じ方、興味関心などが万人に共通するわけではない」ということを実感することができると思います。

結果にとらわれすぎずないで楽しむ

あたりまえの話ですが、同じ人でもその日その時期のコンディションや環境、人間関係など、様々な要因によって考え方も感じ方も変わります

私は行き当たりばったりのことも多いけど、計画的に物事をすすめることもあります。子供の夜泣きで起こされたとき、優しくできる日とめっちゃイライラしてしまう日があります(*_*;でもどれも私です。

場面によっては心の防衛反応も関わってきますし(←過去記事です)、そもそも人間の性格って型にはめられるものではないのですね。

簡易的な性格診断の結果で「性格の良し悪し」をはかったり、自分や相手を「〇〇タイプだから」と固定するようなことは避けたいなと思います。

ちょうど前の記事でとりあげさせていただいた、私の好きなコミックエッセイ「私は私を幸せにする方法を知ってるんだ」(←過去記事です)に、性格や気質についてのわかりやすい考え方が載っていたので、ここで引用したいと思います。

ここみ「私は私を幸せにする方法を知ってるんだ」KADOKAWA  P84より引用

「16personalities」の結果でその人の人格がカテゴライズされるわけではない。このような前提を忘れずに、私は16personalities」も楽しんでいきたいと思っています。

まとめ

「16personalities」は無料で気軽に楽しめるとても魅力的なコンテンツです。

ぜひ、出てきた結果にとらわれすぎることなく、「自分が重視していることと、相手が重視していることは違うのかもしれない」、「わたしたちはみな同じ考え方をしているのではなく、色々な人がいる」ということを学ぶ機会にしてみてはいかがでしょうか。

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