
あるきっかけから心穏やかに明るく生きる方法を探求している「にわとり印のごきげんブログ」。
作成者のNikoです。
7年前ほど前に書店でタイトルに惹かれて購入して以来、
もう何度も読み返し、くり返しお世話になっている本があります。
椎原崇さんの「うまくいったやり方から捨てなさい」です。

「うまくいったやり方から捨てなさい」ってどんな本?
うまくいったやり方を「捨てる」ことにより、人生を豊かにするための本
「うまくいったやり方から捨てなさい」は、2018年にサンマーク出版より初版が発行された書籍です。
この本には、人生のステージが変わるときに「捨てる」ことで、人生をより豊かにしてくためのコツか書かれています。
(中略)この状況になってあなたが取るべき行動は1つ。
それは、
- 今までうまくいっていたやり方
- 今まで結果が出ていた考え方
- 今まで役に立ってくれた能力
- 今まで自分を支えてくれたノウハウ
ー を手放すこと。
椎原崇著 「うまくいったやり方から捨てなさい」 サンマーク出版 P5より引用
人生のステージが変わる合図を見逃さず、柔軟に対応して(捨てて)いくことで人生が良い方向に変わっていくことなどが書かれています。

変化に柔軟に対応、という点では昔流行した「チーズはどこへ消えた?」も似た趣旨だったと記憶していますが、個人的にはこの本の内容の方が、具体的な方法が頭に入ってくるように感じます。
人生において繰り返す悩みやトラブルを、「成長の糧」に変えてくれる本
そしてなんといっても最後の章「chapter5 知ると人生が変わる秘密の法則」では、人生を生きる上で知っておくといい重要な法則が書かれています。
この章を読むことで、人生において繰り返してしまう似たような悩みやトラブルを、「成長の糧」に変えてくれるヒントが沢山もらえます。

「トラブルをチャンスに」「逆境を糧に」という言葉はよく聞きますが、その方法を具体的に示してくれるのが、この本の最後の章です。おすすめ!
作者は椎原崇さん
椎原崇さんは「学歴や資格を持たない状態で、お金と時間の自由を手に入れた人物(元パチプロ)」として有名なコンサルタントです。「自分の魅力を自覚して自由に生きる方法」を伝えるコンサルティングは絶大な人気を誇っています。
この「うまくいったやり方から捨てなさい」は累計3万部を突破し、現在4か国語で翻訳されているそうです。
2025年1月には三笠書房により文庫版も出版されています。

この本の構成
「うまくいったやり方から捨てなさい」は、イントロダクションとあとがきのほか、1~5の章(chapter)から構成されています。全222ページです。
イメージをつかみやすいよう各章のタイトルを下記に引用させていただきます。
chapter1 捨てる練習をしよう
chapter2 あなたの「ほしいもの」を知る練習
chapter3 「あなたらしさ」を武器にする
chapter4 とことん受け取って幸せになる
chapter5 知ると人生が変わる秘密の法則
椎原崇著 「うまくいったやり方から捨てなさい」 サンマーク出版 目次より引用
「うまくいったやり方から捨てなさい」のポイント
こころに響く、沢山の「いいこと」
椎原崇さんのホームページでは、ご自身のメルマガについてアライグマ君が
椎原崇オフィシャルサイトより引用
「いいこと言ってるよ!」とアピールしてくれていますが、
この本にも本当に「いいこと」が沢山書かかれていると思います。

私の心に響いた部分の一例をご紹介します
- 人間はそもそも「完璧にできないようにできている」から、「完璧主義になること」は確実に失敗する方法
- 「やるべきこと」ではなくて「やらないこと」を決める
- 自分以外の人になることをあきらめ、自分が自分であることに降参すること。「謙虚」に逃げず、自分の価値をちゃんと自覚すること
- 自分を責めず、今まで自分がやってきたことを評価すること
- 嫌だと思うものはやらないが、怖いと思うものはやったほうがいい
- 自分にとっては呼吸がをするように自然にできることが、実は一番の収入源だったりする
・・・などなど。
そんなこの本に沢山書かれている「いいこと」の中でも、私が一番重宝している部分が、
chapter5に書かれてある、「知ると人生が変わる秘密の法則」です。

悩みがある人は、忙しくてもchapter5だけはぜひ読んで~!と思います。
重要!人生が変わる秘密の法則
人生における6つの「しんか」
秘密の法則の1つ目は、人生における6つの「しんか」の法則です。
椎原さんによれば、人は生きている間に実はいつでも「しんか」しています。
たとえ自分では停滞していると感じているときにでも、です。
この「しんか」には6つの局面(=フェーズ)があり、
まず日常的に起きているのが4つの「しんか」
- 「進化」・・・挑戦をし、目標を達成するような順風満帆なとき
- 「辛化」・・・一見ネガティブにみえるような課題や問題などがあらわれてくるとき
- 「深化」・・・自分自身ととことん向き合うことが必要なとき
- 「真化」・・・大切な真実がみえてくるとき
そして、上記の4つの段階を経ることにより、人生のステージが1つ上がり、新たな自分に出会える「新化」の時期がおとずれ、
最終的に私たちは「神化」のフェーズへ向かっていく、というのがこの法則です。
椎原崇著 「うまくいったやり方から捨てなさい」 サンマーク出版 P187より引用
そして大切なことは、
たとえば、「進化」のフェーズでは躊躇せずどんどん行動するのが吉だったり、「深化」のフェーズにいるときは立ち止まって自分の内面をしっかり見つめるのが有効だったり、と、
各フェーズによって「注目するもの」や「大切にしたほうがいいもの」が違う、ということ。

前回の「しんか」の段階で上手くいったものは、次の「しんか」の段階では役に立たなくなってしまうんですね。ここで改めてこの本のタイトルの重要さがわかってきます。
それぞれのフェーズで必要な、具体的な行動について簡潔にまとめると、
- 「進化」・・・行動あるのみ。なるべく外に出たりアウトプットするなどし、結果を出す
- 「辛化」・・・あらわれてきた一見ネガティブな出来事を次のフェーズにいくための課題ととらえ、自分の課題をみつける
- 「深化」・・・「辛化」で見つけた課題にしっかりと向き合う、解決法を探る
- 「真化」・・・「通り抜けた」ような「一皮むけた」ような感覚を味わい、「進化」での行動へ向け準備する

本にはさらに具体的な方法が書いてあり、私はこの部分を一番何度も読み返しています
- うまくいったやり方ほど、秒速で捨てる
- 次の段階に必要なやり方を手にする
そうすれば、「しんか」はスムーズに進んでいくはずです。
椎原崇著 「うまくいったやり方から捨てなさい」 サンマーク出版 P191より引用
アクセルとブレーキの法則
もうひとつ、椎原さんがご自身がコンサルティングを行ううえで大切にしている法則。
それが、「アクセル」と「ブレーキ」の法則です。
悩んでいる人、停滞している人、ものごとがうまくいっていない人は、ほぼ間違いなく
「同じ目的に対して、真逆の行動を取ろうとしている自分」
がいます。
椎原崇著 「うまくいったやり方から捨てなさい」 サンマーク出版 P201より引用
例えば「転職して表舞台に立つ仕事にチャレンジしたい」と思いながら「現状を変えるのは不安」と葛藤している状態や、
「不倫相手と幸せになりたい」と思いながら「今の家庭を壊したくない」と思っている状態などが例としてあげられています。
何か悩みがあるとき=「アクセル」と「ブレーキ」を同時に思いっきり踏んでいるので、どちらにも進めない状況になっているということです。
こんなときには、それぞれの行動や思いのメリットを挙げて掘り下げていくと、驚くことにそれぞれが必ず同じ目的に辿り着くのだそう。
上記した転職の例では、「家族を幸せにしたい」だったり、不倫の例では、「自主性をもつ」「やりたいことをやる」だったり、という真の目的がわかってくるのだそうです。

「アクセル」にも「ブレーキ」にも共通する真の「目的」を知ることができれば、あとはその「目的」という1か所のみに向かってアクセルを踏めるので、物事が良い方に進んでいくのだそう。なるほど。
「うまくいったやり方から捨てなさい」を読んでみての感想
上記もしましたが、「私がこの本を読みたくなるのは決まって
「これは自分への課題だな」と思うような出来事が起きているときです。
しかも「なんか似たようなことで昔も悩んだな」という・・・。

上記の6つのフェーズで言うと、「辛化」の時期ですね
何かトラブルや困ったことが起きた時など、不安の感情で頭がいっぱいになってしまって
目の前のこと(育児・家事・仕事)に集中したくてもできなくなることがあります。
私はこの心がざわざわしている時期が本当に好きじゃない!(誰でもそうか)のですが、
そんな時にこの本を読み、この本に書かれたコツに沿って自分を見直すと(私には「書く」がかなり有効)かなり冷静になれ、進む方向が見えてくるのです。
「これによって得られることは何だろう?」
「何に気づかせたくてこのできごとは起きているのだろう?」
(中略)目の前のトラブルの多くは“ダミー”です。“本当の課題”は起きている事柄を一段階掘り下げたところにあります。
椎原崇著 「うまくいったやり方から捨てなさい」 サンマーク出版 P194より引用
つい先日も、トラブルというほどではないのですが、
重苦しい気持ちからなかなか抜け出せない出来事がありました。
そしてその出来事と似たようなことを、やはり数年前にも体験したことがあったのです。
そこでまたこの本の「しんかの法則」や「アクセルとブレーキの法則」を読みながらノートに自分の正直な気持ちを書いていくと・・・自分の本当の望みや問題がみえてきました。
ちなみに結局辿り着いた望みは、やはり自分の幼少期の問題に起因するものでした。
・・・またここに辿り着くのかよぉ~( ;∀;)と思いながら、
「愛着」についての本(そのうちの一つを書いた過去記事はこちら)を再び読むなどし、現在「深化」フェーズを通過中です。
ちなみに、「過去にも同じような課題が与えられたなぁ」と感じたとき、
この本と共に、まつだたつのりさんのこの記事も私には大変役に立っています↓↓
というわけで、この本にはこれからもお世話になると思います。おすすめです。
